園だよりから【11月】『数パーセント改革』、その成果や如何に

数パーセント改革』、その成果や如何に

― 「不易」と「流行」の間で、1.00365=1.00と1.01365=37.78が教えることは? ―

                               園長 橋 本 光 生

今月は、7月の園だより『「スーパー銭湯改革」と聞いて…』の中で、

「スーパー銭湯改革」と「数%改革」の、

似て非なる両者の達成度についてお知らせするとしていた、その報告です。

ところで、副題の「1.00365=1.00」と「1.01365=37.78」の2つの数式を比べて読み取ったことは、

どんなことでしょうか。

そうです。

左側の式は、1を何回掛けても1は1のままですが、

右は、その1を0.01上回っただけでも365回掛けると、

何と初めの約38倍の数値になっています。

そこで、この右の式に沿って「数%改革」を考察することにします。

私たちは何を為すにも、支障なく事が進むよう願って取り組みます。

そのためには、時には注意深く、時には工夫や改善を凝らしながら行いますが、

その注意や工夫、改善を「0.01」。

つまり「1%」を足すことであるとするなら、

ほんの少し違うだけで1年後には38倍もの差が出ることを、

右の式は教えているのです。

もちろん、何事も計算通りに行かないのが、私たちの日常でありますが。

それでも先の「スーパー銭湯改革」に倣い、

ご家庭のニーズに沿う改革ができないかと検討しました。

その一つが、昨年度に比べて保育日数と保育時間を増やしたことです。

ご家庭では、午前保育の日が減って一日保育の日が増えた分、

お弁当の用意をしていただいているので、すぐに実感されたことでしょう。

この増加により、ちょうど小中学校が授業日(時間)を増やして学力向上を図っているように、

子供たちの幼稚園にいる時間が長くなり、

その分、「保育のねらい」を達成するための時間も長くなりました。

その成果と子供の成長ぶりは、保護者の方から寄せていただくお声が概ね良好ですので、

「ヨシヨシ」と胸をなでおろしています。

そのほか、納涼会での保護者踊りの方法や運動会の案内等にも、

これまでとの違いを感じていただいたと思います。

何もしないと1は1のままで、時には1を下回ることさえあります。

でも、1%でも改革に向かえば一年後には大きく変わるのだと心に刻み、

今後も臨んでまいります。

変えてはならぬ「不易」と変えるべき「流行」との間で、

園児の快活さと職員の笑顔が本園の一番の自慢であり、

園児にとってはたくさん愛されたという経験と自信になる、

最も大切にすべき「不易」の中で、です。