園だよりから【4月 NO.2】四月、新たな出発の中で良質の習慣を培う
四月、新たな出発の中で良質の習慣を培う
―「子供の笑顔と大人の喜びがいっぱいの幼稚園」を目指して―
園長 橋本光生
自然観察園のチューリップが、子供たちの入園・進級を祝うかのように咲きそろった中を、
新たな出発をして早、一週間が経ちました。
どの子も、少しずつ新しい仲間にも慣れて、今日も一緒に園庭を駆け回っています。
さて、『習(なら)い、性(しょう・せい)となる』の諺のごとく、
習慣は第二の天性とも称されます。
でも、私もそうなのですが、悪い癖はいつの間にか染みついているのに、
良い習慣はなかなか備わっていきせん。
そんな私が言うのも憚られるのですが、
子供の「習慣」とは、「言って聞かせて、やらせるもの」から、
子供自身が「自分から~をするもの」であると言えます。
ちなみに、文部科学省は子供にとって大切な生活習慣は「早寝・早起き・朝ご飯」であるとして、
運動を推進しています。
なるほど生活リズムが整えば、幼稚園での実りある生活はもちろんのこと、
健やかな子どもの成長に結びつくことは間違いありません。
ところで、この「早寝早起き朝ごはん」全国協議会役員であり、
100マス計算でも著名な陰山英男氏は、
「子供と向き合える時間は意外に短く、後から振り返ると家族の黄金期である」
と述べています。
そんな“短い時間”だからこそ、子供が家庭で過ごす時間は、
良質の習慣を身に付ける時間でありたいものです。
さらに氏は、「子供が何かできるようになったときに『やった』と笑う瞬間があるが、
この笑顔こそ私の喜びで、こうした喜びを、多くの教師や家庭が実感できれば……」とも語っています。
新しい学年・新しい学級になって、どの子も上々のスタートが切れた四月です。
良い習慣を身に付けていく中で、「子供の笑顔と大人の喜びがいっぱいの幼稚園」になるよう、
誠心誠意、努めてまいります。