園だよりから【9月】九月になれば
九 月 に な れ ば
園長 橋本 光生
日焼けした顔に楽しかった夏休みの跡を印した子供たちが、
歓声とともに幼稚園に帰ってきました。
それにしても、
この夏休みは、「暑い」より「熱い」がぴったりの、
まるで火傷をしそうなくらいの暑さでした。
かつて、
縁側で団扇片手にスイカを食べながら、
しばしの涼を求めたあの光景は、
遠い昔話なのでしょうか。
そんな中で、
どの子も大きな事故やけがもなく今日を迎えられたことに、
心から感謝しています。
ところで、
標題の『九月になれば』は、
半世紀以上も前に作られたアメリカ映画の題名(*内容は、どちらかと言うとコメディです)から借用したもので、
原題も“Come September”と、
邦訳の通りです。
長い休みを経て『九月になれば』、
夏の暑さを乗り越えてますます丈夫になり、
たくさんのことを経験して賢くなった子供たちが、
きっといろいろなところで格好いい姿を見せてくれるに違いないと考えて、
この標題にしました。
そこで、
今日からの一週間では、
どの子も少しずつ園の生活リズムを取り戻しながら、
「夏休みも楽しかったけど、幼稚園には先生や友達がいて、いろいろなこともできるし、やはり幼稚園がいいな」と、
思えるようにすることです。
そのためには、
夏休み前と比べて子供の伸びた所をしっかりと見て取り、
その伸びをきちんと生かしてやることです。
言うまでもなく『九月になれば』、
子供の新たな活躍が始まります。
来月の10月には運動会があり、
続いて秋の遠足。
12月には、
わが子の成長を一気に実感できる絵画制作展など、
子供がひときわ輝く場が目白押しです。
しかも三つある学期の中で一番長い二学期は、
長い分だけじっくりと取り組める強みもあります。
その日、その時を大切にしながら、
たくさんの「○○○ができたよ」が聞かれる二学期になるよう、
職員一同、努めてまいります。