園だよりから【2月】自信を培い、高める二月に!

    自信を培い、高める二月に

-「これに変わるほめ言葉はない」と言えるくらいの絶妙の言葉で-

                      園長 橋 本 光 生

立春を前にして、日中はいく分あたたかさを感じるようになりましたが、

それでもまだ寒さは厳しく、今朝も子供たちは、寒気に身を縮めながらの登園でした。

さて、私の郷里である佐賀県は、九州に在りながら意外にも冬は東京より寒く、

小学生の頃は手をこすりこすりし、息をかけかけしながら、学校に通っていました。

でも、途中で霜柱を見つけるや途端に足取りは軽やかで、

目についた物は壊したくなる子供ならではの衝動と、

何でも独り占めしたい欲求がムクムクと湧いて、

ザクッザクッと踏み潰しては愉快痛快。

ちょっと前までは学校に行くのが億劫だったのに、

「これに変わる楽しさは今もって 見つからない」と、

どこかで読んだ文章の通り、

至福のひとときだったことを覚えています。

そんな霜柱踏みと一緒にするのは憚かられるのですが、

来月下旬のおひな祭り会でも、

きっと子供たちは、うまく発表できて喜色満面。

お家の人に褒めてもらって、さらに得意絶頂。

ますます自信を深めていくに違いありません。

そうです。

二月は、どの子ももっと自信を培い、高める月なのです。

そして翌三月には、その自信を土台にして新たな飛躍への準備をするのです。

つまり十分な自信が育まれてこそ、一年間のまとめもきちんとなされ、

意気揚々と新年度を迎えられるのです。

ですから、おひな祭り会ではもちろんのこと、

折に触れて「これができたね」「ここをがんばったね」

と、子供の成長をこれまで以上に見つけ、

認める二月になることを願っています。

それは、昨年も紹介した尾木和英氏が「ほめ言葉にも研究が必要」と言うように、

子供の心にしっかりと届く、

「これに変わるほめ言葉はない」

と言えるくらいの絶妙の言葉で、です。