園だよりから【9月】“実りの秋”、成長を実感できる二学期に

“実りの秋”、成長を実感できる二学期に

                    園長 橋 本 光 生

けやきルームのほかは静まりかえっていた園舎に、再び子供たちのにぎやかな声が帰ってまいりました。

それにしても、梅雨が明けるまでは冷夏が心配されるくらいに夏期プールもままならなかったのに、

明けるや否やいつも以上に暑い夏になって、“あついぞ熊谷”ならぬ「練馬も熱いぞ」の毎日でした。

それでも大きなけがや病気もなく今日を迎えられ、心より感謝しています。

いよいよ今日から“実りの秋”に向かって、幼稚園の生活の始まりです。

ところで甲子園では、こちらも熱いドラマがたくさん繰り広げられました。

点差に関わりなく、いつも全力で球を追いかけ、懸命にベースに滑り込むところは、

高校野球ならではの醍醐味です。

かつての“△△王子”や昨年の“K農旋風”。

そして今夏の“◎◎km越え投手”と言った話題も楽しいのですが、

何よりもチームが一つになって喜んだり涙したりする姿。

そして、それを支える応援団の一途な応援ぶりが一番の魅力です。

とりわけ今大会は、高いチーム力とフェアプレイが目を引きました。

さらに最近では、翌日の新聞で読む選手のインタビューも、楽しみの一つになりました。

それは、何れもいっぱい練習をしてきたからで、

その練習がチームに勢いをつけると共に個々の自信になり、

選手の伸び伸びとしたプレーや発言につながるのでしよう。

ちょうど今日から、さまざまな行事を経て育つ、南の子たちと一緒です。

運動会や秋の遠足、作品展など、一つ一つに全力投球で取り組む中で子供たちも自信を培い、

力を蓄えていくのです。

また、今日から12月までの二学期は、学期の中で最も長い分、

子供たちにとって活躍できる機会がたくさんあると言うことでもあります。

ですから、甲子園の1試合1試合と同じく一日一日を大切にしながら、

自分らしさを発揮する毎日でなくてはなりません。

それは、「今、自分がしていることは何か」がよくわかり、

「こんなことができるようになった」と言えるくらいに、

自分の成長を実感できることが大切です。

これが“実りの秋”に適う、子供が日々成長する姿です。

その成長を保護者の方々と共々に導いていけるよう、

これまでにも増してご理解・ご支援を賜りますよう、お願いいたします。